続・笑顔のままでパロディ〜記憶喪失編〜
※
これは笑顔のままでの続編パロディ版です。
しゃべりのおかしい入江くん、天然行き過ぎの琴子がだめな方は速攻ブラウザから戻ることをお勧めします(^^;
Version 5 直樹side
やっとの事で琴子の診察をすませ、俺は彼女の病室をあとにした。
診察している間、彼女はずっと顔を耳まで真っ赤にさせて、目をふさぎ俺が診察を終えるのを待っていた。
(なにを、いまさら…)
と、俺は琴子に言おうとしてやめた。
ここにいるのは結婚してもうじき5年目になる琴子ではなく、17歳までの記憶しかない少女の琴子だからだ。
俺はまた一つため息をついた。本当に昨日から俺は何回ため息をついたか分からない。
(ったく、今までも琴子には驚かされてたが、これは極めつきだな)
俺はそう心の中で悪態をつくしかなかった。
そして、ふと自分の右手が視界に入りその手を見つめる。
さきほど、琴子を引き寄せた右手を――
琴子はさっき抱き寄せた瞬間、ほんのわずか、俺に対しておびえた顔を見せたのだ。
俺は見下ろしていた右手で、髪を掻き揚げ再びため息をついた。
「入江先生?」
同じく、琴子の診察を終え出てきた桔梗が俺の様子がおかしいのに気付き、様子をうかがう。
「まいったな、俺は今日、琴子の笑っているところを見ていない…」
その独白を、桔梗は聞こえたのかは分からなかったが、俺たちはその後、無言で医局まで歩いていった。
琴子が退院するまであと一週間。
(それまで俺の理性が切れないようにしないと)
俺は切実にそう思うのであった。
――なかがき――
やっと、真ん中までこれました。(ほっ)
今回ぜんぜんパロディじゃないし…、短いし(^^;
完結まであと5話くらいのつもりで書いてますが・・・
ほんといつ終わることやら(汗)