続・笑顔のままでパロディ〜記憶喪失編〜
※この話は、笑顔のままでの続編ですが、パロディ調にしてあるのでキャラが壊れているところがあります。突っ込みのはげしい入江くんやオオボケの琴子が好きじゃない方はブラウザから戻るのをお勧めします(^^;
Version 2 直樹side
「記憶喪失、もしくは記憶障害です」
琴子の病室から出たあと、俺は相原父やお袋にそう説明するしかなかった。
事実、ほかに思い当たる事がないのでそういうしかなかった。
「琴子の意識はいま恐らく俺と一緒に住む以前の…17・18歳前後の記憶になっていると思われます」
「そ、そんな・・・」
相原父は信じられないというような顔を俺に向けた。
「お兄ちゃん、どうにかならないの!?」
(どうにかなるなら、俺がとっくにしてるっ)
という言葉はとりあえず飲み込んで、俺はお袋に
「・・・いつ治るか分からないし、もしかしたら明日には治るかも」
そんな・・・。と、お袋たちは驚愕した。
「とにかく、あいつはいま自分を17歳ぐらいだと思っています。それを26歳だという現実を見せてやればあるいは・・・」
ばっ!!
そう言った瞬間にお袋は病院の外へと駆け出していった。
(なんか、いやな予感が・・・)
お袋に関してとてつもなくいやな予感がしたが、今はそれよりもおふくろと同時に琴子の病室に動いた相原父の方が気にかかり俺と祐樹は相原父のあとを追うように琴子の病室に戻った。すると相原父は
「琴子ぉ!!」
「なっ、なに!?」
相原父は寝ている琴子の前に立ち名前を叫ぶやいなや今度はベッドに突っ伏し、
「俺のことも忘れちまったのかよぉっ」
「えぇ!?お父さんでしょ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
会話になっていない。
琴子は自分の父親の言っていることに当惑してこちらに視線を向け助けを求めていた。
はぁ。俺は今日何度目かのため息をつき、当惑している彼女に「琴子」と呼びかけた。
「俺が誰か分かる?」そう、琴子に尋ねる。
「?。入江くん似のお医者さん?」
「『似』じゃなくて本人。『入江直樹』だよ」
「??」琴子はますます当惑した顔をする。
「そんでお前は『入江琴子』。ここの病院のナースで、歳は26歳。んで、俺の奥さん」
畳み込むように俺は言い、それを聞き終わった琴子の表情は見る見る変わり・・・
「え――――――――っっ!?」
そして叫び声へと変わっていった。